2018年11月10日 (土)

本日は午後休診でご迷惑おかけしました。

 本日は獣医師会会合出席のため博多に赴いていたため、午後休診にしておりましたが、来院された方がおられたようでご迷惑をおかけしました。

 明日は平常通り診察しております。

よろしくお願いします。

2018年11月 9日 (金)

猫上腕骨骨折

生後約5カ月。日本ネコ ♀

Jyouwan

 横からの撮影で右上腕に何か不自然なラインが。

Jyouwan2

 上からの像で上腕骨の斜骨折が確認されました。

 推測ですが、家の中のタンスからタンスへ飛び移って遊んでいるときに目測を誤り、落下したのではないかと思います。

 屋内でもネコが骨折することがあるのですね。

 斜骨折は、横骨折に比べ骨折断面がずれやすいので内固定がむつかしい旨成書には書いてありますが、この子は温存で治っています。入院もしてません。猫もいやでしょうし。家で普通に生活していただいて結構です。

 

(1カ月ほどで歩行可になったのでレントゲンは撮ってない)

 上腕や大腿は前後は大きな筋肉で保護されており、内側は犬や猫では胴体と密接に接触しています。よって変位が著しくないときは温存で十分骨折は治癒すると思います。cat

11月10日(土)が午後1時までの診察です。

11月10日(土)は獣医師開会後出席のため

 午後1時までの診察となります。

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

2018年11月 7日 (水)

中型犬の大腿骨骨折

Daitai

 中型犬。事情により左大腿骨遠位単骨折。ものの見事に折れています。1歳弱くらい。

 骨幹部骨折より面倒な部位の骨折です。ピンを交差するように膝がしらから

挿入したり、プレートで内固定して直す場合がありますが、ピンやプレートの折損、脱落が起きやすく外科的な治療を苦労するケースが多いと思います。

 ただ、この子、「無治療で完治」しているのです・・・・。

約1カ月で!

 完治後のレントゲンは撮ってないのですが、受傷後しばらくして来院されたときは、普通に歩いており、爬行や外観上の脚の変形もなかったという・・・。

 庭で自由に歩かせていたら1カ月くらいで普通に足を使えるようになったそうです。

「はあ?」と思ったのですが、あり得る話だなと同時に思いました。

 猫の大腿部骨折の自然治癒例もそうですが

http://kogaanimalclinic.blog.bbiq.jp/su/2018/06/1-4046.html

(猫の骨折)

 骨折に関しては、「保存的な治療」も「あり」なのではないか?

と考えてしまいます。

 「例数が少ない!たかが1例だろう!」というご指摘もあろうかと思いますが、少ない例数から治療の法則を導き出すのも大事かと思います。

 

 

2018年11月 5日 (月)

動物の外耳炎

 動物も人同様、外耳炎になります。放っておくと中耳炎、内耳炎を併発する場合もありますので注意が必要です。

 ①首をしきりに掻いている(実は耳を掻きたいが足が届かない)

 ②耳(首)をしきりに振る。

 ③耳が傾いている。

等の時は外耳炎を疑います。

 放っておくと難治性の外耳炎に移行してしまうことがあるので早急な治療が必要です。外耳炎を放置した結果、耳道が肥厚し治療が困難になってしまう場合もあります。

 基本は抗炎症剤と抗菌剤、抗真菌剤の合剤の点耳で速やかに改善します。

 難治性外耳炎に関しては、少し常法とは違った治療の仕方を行いますが、時間はかかりますがかなりの確率で完治に導けます。

2018年11月 2日 (金)

 外部寄生虫駆除薬は様々なタイプがあります(選べます)

 犬や猫にノミ・マダニ駆除薬を付けるとつけた部位が一時的に発赤することがまれにあります。おそらくは薬剤を溶かすのに使っているアルコールに対する過敏症です。

 その場合は犬に関しては、アルコールを含有してない塗り薬タイプのノミ・マダニ駆除薬もありますし、場合によっては内服タイプもあります。

 塗り薬タイプの外部寄生虫駆除薬は猫は数種類あるので、肌に合うものを選択すると良いでしょう。

 うちの猫も今まで使っていた塗り薬から、新しい商品に変えたとたん塗ったところが痒かったのか自分で掻いて脱毛してしまったことがあり、特段皮膚が弱い猫でもないのに、薬剤との相性があるのだな、と実感しました。

 外に出る犬は特にノミ・マダニ予防は必須ですので体に合うお薬を選んでいただければと思います。

2018年11月 1日 (木)

フィラリア予防は蚊が出なくなってから1か月後に最後の予防が必要です。

 フィラリア予防は蚊が出現しなくなってから1か月後に最後の投薬が必要です。

 私が大学を卒業した13年前くらいまでは、「九州では11月半ば過ぎまで吸血蚊が出現するので、11月末にシーズン最後のフィラリア予防薬の投薬が必要:というのが常識でした。

 しかし、7-8年くらい前からと思いますが(実際はもっと前かも)

「蚊に刺されてから動物の体内新入した直後のフィラリアの幼虫よりも侵入後1か月後のフィラリア幼虫はフィラリア予防薬で100%駆虫できる」というデータが出てきました。

 よって、九州では

「12月末に最後のフィラリアの予防をする」

ことが大事です。

 涼しくなるとフィラリア予防はおろそかになりがちです。気を付けましょう。

2018年10月29日 (月)

小型犬の橈尺骨骨折

 小型犬 1歳2か月。左橈尺骨骨折。遠位側。体重約2㎏。

Tousyakotukogata

 キャスト下巻き材を「stirrup」式で巻き、腹側に半身の熱可塑性プラスチップスプリント(手製)を市販の両面マジックテープ(ホームセンターなどで購入)で適当に固定。麻酔なしでの処置です。看護師さんに持ってもらえばバリカンかけも麻酔なしで(診察室で)全処置ができます。

 外側は自着性包帯で大雑把に巻く。引っ張らないように巻く。

Tousyakotukogata2

これは受傷後2ヵ月くらいですが、キャストは実質4週間で取り外し。実際にはキャスト材を付けたうえで2週間後には着地して歩けていたそう。

(レントゲンの角度が違っとるじゃないか!というご指摘もあろうかと思いますが、小柄で痩せている子なので保定も気を遣うのです・・・。何回も撮り直ししたくない・・・)

 成長板がすでにないので骨格的な成長は止まっているわけですが、きちんと外固定で骨折が治癒しています。

 ケージレストはしていません。元気なので実質無理。平面を動いてもらう分にはいい運動になると思います。入院はさせません。犬も嫌でしょうし。

 「stirrup」式のキャスト下巻き材固定はとても適度な固定力があり、きつくなく緩くなく、1週間は下巻き材が外れない、「こんな簡単な方法で!」という固定法です。実質これだけでも変位の少ない前腕、下腿骨折は治るんじゃないかと思うのですが、骨折部位がどこかにぶつかると痛いと思うので熱可塑性のプラスチックスプリント(ぐるぐる巻きのギプスじゃありません。半身の簡単に取り外しできるものです)は3週間くらいは当てておいたほうがいいかなと思います。

 成長期の動物は、仮骨がもりもり増生してくるのでそれこそ「緩やかな」外固定で前腕、下腿の骨折は3-4週間で治りますが、成犬も仮骨の増生は幼犬に比べ少ないですが、治るようです。

 例数は少ないので、徐々に症例が増えていけばと思っていますが、2キロ未満の小型犬の骨折は治るまで、獣医師もドキドキです。ただ、この外固定のやり方は、少なくとも生体側の治癒過程は妨害してないので治らないことはないと思うのですが…。

Cast

 熱可塑性プラスチックシートによるキャスト。厳密に足の形に合わせなくても大体の形を作ればいいと思います。30分くらいでできます。端っこを犬が咬み始める3週間くらいで用済みです。

便を見ましょう。

 動物を新しく迎え入れたときは、まず食欲と排便排尿をよく見ましょう。

食欲があるのは生き物としてよいことですので一安心です。

 更に便の状態をよく確認しましょう。幼齢の犬や猫は離乳食を食べていても基本、固い便をします。便が柔らかい時、下痢をしているときは何らかの疾患を疑います。

 犬の良便は(素手で触ってはいけませんが)ややしっとりとしているが、触っても適度な硬さがあります。ネコの便は極端な話、素手で触っても形が全く崩れないくらい固いのが普通です。

 動物を迎え入れてから、1週間様子を観察して、便がずっと緩い、食欲がない、というときは早急に治療しましょう。

 人間もそうですが、基本便が緩いというのは異常です。

動物の世話というのは突き詰めると、糞尿の世話です。糞便は健康のバロメーターです。よく観察しましょう。

2018年10月28日 (日)

犬を飼うのもむつかしくありません。

 以前、「猫を飼うのはむつかしくありません」という記事を書きましたが

犬を飼うのもそれほど難しくありません。

 基本は

①一日2回、良質のフードを必要量与える。

②水も水道水でよいので十分に与える。

③散歩に一日2回行く。

④フィラリア、ノミ、マダニ予防を毎月行う(九州だと4月末から12月末まで)

 原則、これだけです。

法律上の義務である、役所への登録や狂犬病ワクチン接種もありますが

生き物として飼育する上での義務は以上4つで十分と思います。

 「お手とか覚えさせたほうがいいのか?」

と思っている方もいるかと思いますが、別に教える必要はないと思います。

 ただし、しつけの一環だと思いますが、必ず「首輪」をつけて「リード」でお散歩をさせることを心がけて下さい。

 ノーリードは論外です。犬が他人や他の犬に危害を加える場合もありますし、交通事故にあう可能性もあります。

 ネコに比べると、「しつけ」をある程度する必要がある、散歩に行く必要があることを考えると、犬の方が猫より若干飼うハードルは上がると思いますが、生き物を飼う基本は

①十分な栄養

②衛生的な環境(要は糞尿の掃除)

③適度な運動

です。

 人間と一緒ですね。

 あまり難しく考えずにシンプルに行きましょう。

最近は各種予防薬もオールインワンタイプが多くなり、あまり悩まなくてよいです。

 わからないことは来院されてお尋ねください。