« フィラリア陽性から陰性に② | メイン | 猫のトイレは固まるタイプの猫砂が良いです。 »

2018年3月28日 (水)

無菌的操作

 今回はちょっと専門的なお話しです。

 獣医師は手術を行いますが、その際は必ず「無菌操作」を行います。

手術器具はもちろん、使うガウンや手袋は滅菌されたディスポのものを用います。使う糸もディスポの合成吸収糸がメインです。

手術する部分も消毒薬で消毒しますが、ここからが実は結構悩みどころなのです。

なぜかというと生き物の体は消毒薬で完全に滅菌されるわけではないからです。

(毛穴の中まで消毒薬が入るとは考えにくいし、消毒薬の効果は40分くらいでなくなるといわれいます)。

 1時間を超える手術の際は再滅菌をしたほうがいいとも言われていますが、現実にはむつかしいかと思います。

 ただ、「だから滅菌や無菌操作があいまいでいい」というわけではありません。

 出来うる限りの無菌操作を行うことで、術後感染などを減らせますし、何よりも「自分はこの手術に際し、完璧な準備をした」という自信が心身の迷いを取り、手術を成功に導くのです。

 では、口腔内の処置(歯石除去や抜歯など)はどうでしょうか。口腔内は口内細菌が常在し、消毒薬をかけても意味がありません。では、「無菌操作」が必要ないかといえば「否」です。

 口腔内であっても使う器具はかならず「滅菌」する必要があります。他の動物の菌が付着していたまま用いると細菌感染を起こす可能性があるからです。

 歯科医師の方がどうしているかといえば、必ず患者さんごとに新しい滅菌済みの器具を用いて処置しているのです。

 獣医師の口腔内の処置も同様の準備をしなくてはいけません。

 ちなみに手術する部分の皮膚を消毒する際にヨード液という茶色の液を散布しますが、一定時間乾燥させることで消毒効果が高まりますのでじゃぶじゃぶかけては意味がありません。もったいないですし。

 さらにヨード液を掛けた後にアルコールを散布すると茶色から透明になるのですが、ヨード液が中和されてしまっていますので殺菌効果がなくなるのでやってはいけません。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.blog.bbiq.jp/t/trackback/634921/34114242

無菌的操作を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。