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2017年6月 1日 (木)

ニキビダニ症

Nikibidani

 これはニキビダニという皮膚に寄生するダニです。自然界に存在しているわけではなく、母動物がもともとニキビダニを持っていた場合、出産直後に子供に伝搬するといわれています。

 ただし、たいていの動物には寄生してらしいのですが、免疫で抑制されているので通常はニキビダニは皮膚に悪さをすることはありません。またニキビダニは成獣の通常の接触で感染するとは考えにくいので、同居動物が発症したからと言って過剰に恐れる必要はありません。彼らは皮膚の中でしか生きられません。

 しかし、先天的にある種の免疫が弱い動物は若くしてニキビダニ症という慢性の痒みや発赤、脱毛を伴う皮膚病に悩まされます。また高齢になって体力が衰えた場合も急激な繁殖がおき、発症することがあります。

 昔はある種のフィラリア予防薬を毎日経口摂取する必要があり、また、ある殺虫剤を皮膚全体に塗るという治療法が主流でしたが、効率も悪く危険性も高いので今はあまり行われていません。

 ここ2年程のうちに、塗り薬タイプのフィラリア・蚤予防薬で外国でニキビダニの治療薬として認可されている薬が日本でも販売され、週一回~月一回の使用でかなり効果があります(日本では効能を記載してませんが成分は海外のものと同じです)。使用頻度は症状によって異なりますが、9年前の開院当初から日本での発売を熱望していた薬なので、日本での発売は大変うれしいことです。

 ニキビダニは皮膚奥深くにいるので最初は単なる皮膚炎と診断され見逃しやすいです。また別の基礎疾患が隠れていたりするので慎重な診断、治療が必要な病気です。

 しかし、上記の薬の発売で、飼い主さんや動物にとってもかなりコントロールしやすくなりました。慢性の皮膚病で悩んでいる飼い主さんは調べてみるといいかもしれません。

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