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2017年1月26日 (木)

隠れ睾丸(陰睾)

 オス犬で睾丸がきちんと袋の中に降りていない子がいます。陰睾丸といいます。オス猫は犬に比べると発生数は少ないと思いますが、純血種のオス猫で数件見たことがあります。

お腹の中に残ったり、鼠蹊部(またの部分)の皮下に潜り込んだりしています。

 睾丸は精子をつくる組織で、分裂する能力に優れています。やや体温よりも低いところで適切に活動するので睾丸は袋に入ってやや体から離れたところにあるわけです。

 その睾丸が皮下やおなかの中にあると異常な発達をして癌化することがあります。

 睾丸なのに女性ホルモンを大量に分泌しはじめ、雄なのに乳腺が発達したり、骨髄抑制により貧血を起こしたりします。

 癌化してから手術で除去というのは体に負担が大きいのでなるべく若いうちに去勢手術を受けたほうが良いでしょう。

 大体片一方だけおなかの中や皮下というパターンが多いですが、まれに両方とも袋に降りてないケースもあります。

 おなかの中にある場合は、外にある一個を摘出した後に、器具やドレープ、手袋などを一新しておなかをあけて睾丸を摘出しないといけません。本来ありえないところにあるのですから気を使います。

 遺伝的要因が大きいとされるので陰睾がある家系の犬は繁殖に供さない、発生した場合は売り物にしない、という配慮が必要かと思います。獣医学のテキストにもそう書いてあります。

 ちなみに人間は生まれてきたときに、男の子は睾丸が袋に降りているのが自然ですが、犬は生まれて数か月後に降りてきます。生後2-3か月で降りてなくても当たり前ですので経過を観察してください。

 まれに陰睾かなと思っていた犬が一歳近くになって、残り一個が下りてきたケースもあります。1歳過ぎても降りてこなかったら去勢手術を検討されたらよいでしょう。

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