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2015年1月

2015年1月30日 (金)

猫の下部尿路疾患

猫の下部尿路疾患とは猫の泌尿器系の疾患の総称です。

端的には頻尿、血尿、尿路閉塞などの症状を呈するものについてこの病名を与えることが多いです。

冬に良く起きる印象があります。

原因として

・寒さのために運動不足になる→飲水量の低下で尿量減少で結石析出

・不適切な食餌で膀胱炎、結石の析出

などが推定できるか、と思いますが、明確な原因はわからないのに血尿、尿路閉塞を起こしたりする例も少なくありません。

尿が2日以上でないと、腎機能に重篤な障害が生じます。その場合は尿道にカテーテルを入れて排尿を促しますが、そもそも尿道が閉塞しているのですんなりカテーテルが挿入できないことも多いです。またカテーテルを頻回いれたり、留置することは尿道を損傷する可能性があるので極力控えないといけません。また来院した時点で腎機能の数値が悪化している例が多いので処置の際に麻酔は掛けられない場合がほとんどです。

Tiuro_2(尿路閉塞でカテーテルを通して排尿させた血尿です)

尿路閉塞まで起こすのはオス猫が発症する場合がほとんどです。メスの場合は発症しても尿路閉塞は構造上起こしにくいようです。

 このような悲惨なことにならないためには予防策があります。

①冬場は留守中、夜間でもエアコンで暖房を入れて(室温が20度を越すくらいの設定で)。

②良質のキャットフードのみを与える。おやつ類は与えない(煮干、鰹節などは尿路結石を作ります)。

③トイレは毎日掃除して、尿の量や便の量を確認する。

④食事は朝晩二回、新鮮なものに。水もその都度かえる。

という、当たり前のことをしておけば発生や再発をかなりの確率で防げます。

 発症例を調べると、暖房を入れてない、おやつを与えている例がほとんどです。

2015年1月22日 (木)

有害な植物:ポインセチア

ポインセチアは赤い葉が特徴の観葉植物です。

有毒部位は葉や茎で、有毒物質はフォルボールという複合テルペンの一種です。

摂取すると嘔吐、下痢を引き起こします。接触性の皮膚炎の起こすこともあるようです。

犬や猫が噛んだり食べたりしないように遠ざけるほうが良いでしょう。

2015年1月19日 (月)

飼っても捕まえてもいけません:ソウシチョウ

 ソウチチョウは雀と同サイズの雑食性の鳥です。

スズメ目チメドリ科の鳥です。美しく飼いやすい鳥ですが実は日本の固有種ではなく「特定外来種」です。捕まえたり、飼ったりしてはいけません。チメドリ科の鳥はソウシチョウ以外に日本では存在しません。

Photo赤いくちばしと、緑の体色。翼の先の鮮やかな黄色と赤の色が特徴です。

九州地方環境事務所のHPにある注意喚起です。

http://kyushu.env.go.jp/wildlife/mat/m_2_5.html

環境省でも注意喚起のパンフレットを作成しています。

http://www.env.go.jp/nature/intro/5pr/files/r_leiothrix_shikoku.pdf

もともとは東南アジアから輸入されていたものが逃げ出したり、業者が捨てたりして日本に定着したもののようです。

 写真のソウシチョウは今年になって持ち込まれたものです。もしもこういった鳥を見つけたときは安易に捕獲しないで最寄の保健所に連絡してください。また鳥インフルエンザの事もありますので落ちている鳥には安易に触れないでください。

 九州ではかなり山中で繁殖しているようで、近い食性をもつウグイスなどの生態に影響を及ぼしているようです。

 鳥に罪はないのですが、注意喚起のため写真を掲載しました。

有害な植物:ポトス

ポトスというとぴんと来ないかもしれませんが、つる状の観葉植物です。名前は知らなくても見たことがある方は多いと思います。

実は、ポトスは有毒植物です。

英名は「Devil's ivy」ですので、英名のほうが名が体をあらわしていると思います。

有毒物質は、シュウ酸カルシウムと未解明のたんぱく質だそうです。

摂取した際の症状は「口内炎、刺激性皮膚炎」のようです。

犬や猫が噛んだりした時に口唇部が腫れたりするようです。

当然ですが薬疹やアレルギーと区別がつかない場合もあり、また、摂取したときは飼い主さんが動物の近くにいないときがほとんどですので、中毒物質の同定には手間取ります。

中毒を疑う症状のときに、「家の中に植物はないですか?」としつこく聞くのはそのためです。

動物を飼うに当たっては、観葉植物は遠ざけたほうがよいでしょう。

2015年1月 9日 (金)

1月10日(土)は18時までの診察予定でしたが、通常通り20:00まで診察いたします。

1月18日(土)は町内会出席のため、18時までの診察になります。

ご迷惑をおかけしますがご了解願います。

※追記:上記の予定でしたが急患対応のため通常通り20時まで診察しています。よろしくお願いいたします。

2015年1月 6日 (火)

年末年始は動物にとっても要注意です。

 年末年始は動物にとっても健康上要注意の時期です。なぜかというと

・不特定多数の人が出入りして環境が変わるのストレスがかかる。

移動を伴うとなおさらです。

・飼い主さんが多忙なために注意力が低下し、誤食、事故などにあいやすくなる。

・気温の低下。なぜか元旦付近は毎年寒いですよね。

特に不特定多数の方が集まる場合、変わったものを食べてしまうこともありえます。おせち料理などをちょっとだけなら良いだろうとあげてしまい。嘔吐、下痢に悩まされることになったり・・。お酒をちょっぴり犬に飲ませて酔っ払う様を喜ぶ人もいるようですが、お酒は肝臓毒なので絶対に動物にはあげないでください。

 当院は3日から開いていたので初診で体調不良の動物が何件か来院されました。

ほぼ犬で、猫はいませんでした。猫は見慣れない客が来ると隠れることが多いので難(?)を逃れるのかもしれません。

 いずれにしましても、お正月、お盆など人の動きが激しい時は注意力散漫になり動物にとっても危ない時期です。気をつけましょう。

2015年1月 2日 (金)

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。

大晦日から寒い日が続きますが、動物を飼われている方は防寒対策をするようにしてください。

年始でも朝と夕方には病院に来ていますので、何かの時には対応できる場合もあります。

日中は留守にしていましたが、もしもの時は留守電にメッセージを入れて置いていただけると

どなたかわかりますので助かります。

新年は明日1/3(土)から平常どおり診察しております。

よろしくお願いします。

2015年1月 1日 (木)

フィラリアの予防は最後までしましょう。

 九州ではフィラリアの予防は12月までです。11月下旬まで蚊に刺される可能性があるので、最後の予防は12月下旬にしておくとよいでしょう。

 11月にはいるとさすがに蚊を見かけることは少ないと思います。しかし、そこで予防をやめてしまうと感染の危険はあるわけです。

 フィラリア症は予防は簡単ですが、いったんかかると治療が非常に面倒な病気です。

自己判断で予防を中止するのはやめましょう。